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倉部史記「誰も予測できない未来を生きるために必要なこと」

職業の65%が入れ替わる!?
誰も予測できない未来を生きるために必要なこと

皆さんは、日本中に歯科医院が何カ所くらいあるか、ご存じですか? 正解は、およそ6万8千カ所です。これに対しコンビニは、全国におよそ4万3千カ所。歯科医院は、コンビニより多いんです。意外でしたか? 歯科医師は、多すぎるんです。

「歯科医師」という国家資格を持っていても、それだけでは将来安泰ではないということが、この数字からわかります。何か一つの治療でずば抜けた腕を持っているとか、外国語が堪能だとか、経営が上手だとか、何かプラスアルファの武器を持っている歯科医師は生き残れるでしょうが、そうでない歯科医師は仕事を得られないかもしれません。弁護士も今後、同じような供給過剰に陥るとみられていますし、今は人気の薬剤師や看護師だって、10年後に安泰という保証はありません。

一般企業への就職でも同じです。日本を代表する大企業だって、大規模なリストラを行っています。その都度、「まさかこんなはずでは」と驚いたり、「人生の計画が狂ってしまった」と嘆いたりする声をニュースで目にします。

2011年に小学校に入学した子ども達の65パーセントが将来、いまはまだ存在していない職業に就く

なんて推計もあるほどです。職業の65%が入れ替わるという意味です。

保護者としては、つい子どもには少しでも、安全が保証されている道を選んで欲しくなるもの。でも、これを学べば大丈夫、ここに入れば一生安泰、なんて進路はもうどこにも存在しないのです。「なるべく安泰な選択肢を選ばなきゃ」という発想では、社会に振り回される結果になるかもしれません

これから求められるのはむしろ、変化し続ける社会や、想像できない未来に対応する力です。「人気の企業はどこか」「就職に強い学部はどこか」と用意されている選択肢を追いかけていく「進路選び」の発想ではなく、「進路づくり」の姿勢が必要です。マップを手に、ゴールから最短距離を逆算して、そのルートに沿った選択をするというのが、従来の進路選びの考え方でした。それに対し、「自分なりのしっかりとしたコンパスを磨き上げていこう」というのが、進路づくりの発想です。

「進路づくり」の姿勢を持つのに、早すぎるということはありません。今日からさっそく、スイッチを切り替えていきましょう。 そのために何をすればいいのか、ご家庭でどのようなアドバイスをすれば良いのかを、お伝えしていきます。

MOVIE

2011年に小学校に入学した子ども達の65パーセントが 親である自分にも未来のことは分からない

プロフィール

倉部史記(くらべ しき)
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。大学プロデューサーおよび高校生の進路づくりプロデューサーとして活躍。
某私立大学職員、某予備校の研究員など、これまで大学に関する様々な仕事に携わってきた。高校生と一緒に、進路発見のために出かけた大学は、国内外で数知れない。現在は講演や執筆などを通じて、高校生や大学生、高校および大学の先生などと一緒に、教育や将来について考える活動を展開中。

著書

『文学部がなくなる日 誰も書かなかった大学の「いま」』

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