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慶應大学のAO入試の志望理由書では、「雰囲気」を重視した内容を避けることが大切

慶應義塾大学SFC AO入試対策 第2回

慶應SFCのAO入試対策の要諦は、
「自由にとんがり、この子ならできるかもと思わせること」

はじめに

 「慶應クラス」という慶應義塾大学進学専門塾(慶應大学のAO入試対策を含む)を主催している塾長の牛山です。
 本日は、受験勉強をほとんどしなくても慶應大学に合格できる入試枠である、「AO入試対策」の秘訣として、志望理由書対策をご紹介していきます。

FIT入試の志望理由書とAO入試の志望理由書の違い

 FIT入試の志望理由書は、三田の学部を受験するためのものです。そのため、カチッとした内容のものが好まれます。建前すら述べることができない受験生は、必ずしも優秀とは言えないと考えられてしまうこともあるかもしれません。一方で、慶應SFC入試のための試験であるAO入試では、単にカチッとしただけの内容では不十分です。SFCの入試では、多少変わり者であったとしても、将来の目標を達成する「強い情熱」を感じさせる志望理由書が理想的です。

図:志望理由書のイメージ

小難しい雰囲気を重視した志望理由書で審査を通過したという勘違い

 AO入試の志望理由書をうんと難しく表現することで、一次審査を通過した人は、(難しい雰囲気を醸し出す文章にすることによって、審査を通過したに違いない)と勘違いをしていることが少なくありません。
 しかし現実には、『総合的に見れば、とりあえず面接に呼んでもいいポテンシャルを感じることができ、志望理由書を見る限り、何を書いているのかさっぱりわからないので、一応呼んでみよう。』などという判断であることも少なくありません。言ってみれば、志望理由書で減点されていたにもかかわらず、書面を通過させることができたケースと言えます。このようなケースでは、出願者は極端な変わり者であることが少なくありません。受験生本人が、自分は自覚していなくても、極端な変わり者である場合、慶應SFCのアンテナにひっかかることがあります。ここで勘違いをしてしまい、面接の場で、書面に書いたことをそのまま話すと不合格になります。(やっぱり呼んでみたけど、何を言いたいのかさっぱりわからないじゃないか)などと思われてしまえば、評価は劇的に下がります。

SFCでは「優れている人」よりも「変わっている人」の方が好まれる傾向がある

 多くの受験生は、慶應義塾大学なので、とにかく「優れていることが大切だ」という具合に考えていることが少なくありません。例えば、全国大会4位よりも、全国大会3位の方が優れている、あるいは、学生の学力の平均値が他の学校よりも優れている場合に、合格しやすいという考えが、ここで述べた「優れていること」に該当します。
 ところが、多くのケースで、慶應SFCのAO入試における評価は、このような短絡的かつ皮相的な上下意識だけでは決まっていません。学力がトップで、家柄が、医師の開業医の家でよく、世界大会1位の実績があり、その際に部長だったなどという人でも不合格になっています。
 例外は英語力であり、全体的に見た場合、英語力が高い人は合格傾向にあります。

若い受験生ほど、「難しい雰囲気」を出している文章のレベルが高いと勘違いしていることが多い

 まだ文章のレベルが高くない人ほど、「難しい雰囲気」を醸し出すことに成功している文章のレベルが高いと考えていることが少なくありません。単純な上下意識だけで物事を見た場合、上か下かという評価軸しか存在しません。この時に物事を知らず、文章に熟達していなければ、知らない難しい言葉がふんだんに使われており、難しい雰囲気を醸し出すことに成功している文章が「上」であり、そうではないものは「下」であるという具合に、受験生は考えてしまいます。このような考えに至った時、受験生は、いかにして難しい雰囲気を醸し出すかに腐心するようになります。誰も知らない横文字を志望理由書に入れさえすれば受かると考え、いかにも『いかめしい』考えを文章に入れ込むと、レベルが高いと思ってもらえると考え、本の評価も同様に考えるのが、文章に詳しくない受験生の特徴です。ところが、慶應大学の教授はこのように、皮相的に物事を見ません。
文章がうまいかどうかは、単にいかめしい誰も知らない言葉がちりばめられているかどうかではないことをよく教授は知っています。そのような皮相的なことよりも、文章の行間から感じ取ることができる本物の情熱や、主体的な思考力、他の人にはない創造的な問題解決の力、思考体力、どれだけ精神的にコミットメントができているか、論理思考の質などが見られています。

論理思考を知っていると勘違いしている受験生落ちる本当の理由

 若い受験生が論理思考を知っていると認識している場合、ピラミッドストラクチャーや、ミーシー(論理思考において重視される考え方であり、もれなく重複無くという意味)という考えで論理思考を認識していることが少なくありません。ところがこのような知識は、あくまでも論理思考の基本とも言える基礎知識です。問題は、知識としてこれらの事項を知っているかではなく、その精緻な論理思考をできるかどうかです。この点については、多くの受験生はうまくできていません。大学教授が見ているのは、このような精緻なロジックや、情熱の方であり、皮相的な論理構成の文章の形だけではありません。

AO入試という形態は関係がなく、総合的なレベルが高いか低いかでしか決まっていない

 AO入試におけるレベルの高さは、受験生が持っているトンガリ×質の高さです。
以下、この2点について簡単に説明を加えると以下のようになります。

受験生が持つトンガリ

特定の領域の能力・思考の独自性など

質の高さ

論理的思考力の質の高さ、創造力の質の高さ、問題解決力の質の高さなど

図:慶應SFCのAO入試における受かりやすさのイメージ

 この意味で、AO入試は一般入試の小論文とほとんど変わりがありません。ところが、多くの受験生は、AO入試と小論文は別物だと考えています。つまり、AO入試という枠が違うので、まったく異質の試験であると、考えてしまっているということです。本質的には、単なる試験形態の違いでしかありません。SFCが欲しい人材はAO入試でも一般入試でも大きな違いはありません。AO入試では、AO入試で見やすい能力があり、一般入試では、一般入試で見やすい能力があります。結局のところ、AO入試でも、一般入試でも、ここで述べた能力を受験生が見せることができれば合格しやすいということになります。

事情を良く知っている『質が高いプロ』に任せるのがオススメ

 AO入試対策はプロに任せるのがお勧めです。どの会社を利用する場合でも、判断基準は主に二つです。第一の判断基準は、ここで述べたような事情を良く知っているかどうかです。もしもあなたが、AO対策を依頼するのであれば、AO入試の趣旨をよく理解しているベテランがいいでしょう。第二の判断基準は、質の高い思考ができる人かどうかです。SFCのAO入試では、単に変わっているだけで、内容がめちゃくちゃな書面でも一次審査を通過しがちです。しかし、このような通過のケースでは、面接で落ちてしまうことが少なくありません。論理思考も創造的問題解決力も、無いと評価されてしまった場合、面接で不合格になります。そのため、書類作成時から、これらの点についての理解を深め、自分がSFC向きの人材であることをうまくアピールすることが重要になります。書類の段階で、勘違いをしていなければ、その後の面接でも、勘違いをするリスクは減ります。この意味でも、AO入試の書面対策については、『それらしい雰囲気』を醸し出すことに腐心するのは避けましょう。その上で、受験生の個性を生かしたトンガリを重視した内容の志望理由書を作りましょう。その際に、論理思考や創造力が発揮された書面に仕上げることが何よりも大切です。

まとめ

 最後に本日のまとめを掲載します。

  • SFCの志望理由書では、強い情熱を感じさせることが重要。
  • SFCの受験においては「優れている」よりも「変わっている」ことが重要。
  • 例外的に英語力は高く評価される。
  • AO入試、小論文入試という入試枠で対策が違うとは考えない方がいい。
  • いかめしい雰囲気を出しても評価はされない。
  • 本物の情熱や、主体的な思考力、他の人にはない創造的な問題解決の力、思考体力、どれだけ精神的にコミットメントができているか、論理思考の質などが見られている。
  • 『受験生が持つトンガリ:特定の領域の能力・思考の独自性など』と、『質の高さ:論理的思考力の質の高さ、創造力の質の高さ、問題解決力の質の高さなど』が合格のための重要ポイント。
  • AO入試対策は『質が高いプロ』がお勧め。
  • 質が高い論理思考と質が高い創造的思考が合格の決め手になる。

プロフィール

profile_ushiyama

牛山 恭範(うしやま・やすのり)

  • 慶應義塾大学合格請負人
  • スキルアップコンサルタント
  • 専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
  • 株式会社ディジシステム 代表取締役
  • ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者
  • 慶應大学進学専門塾『慶應クラス』主催者

慶應大学に確実かつ短期間で合格させる慶應義塾大学合格請負人。慶應義塾大学合格の要である、小論文と英語の成績を専門家として引き上げる為、理系を除く全学部への合格支援実績がある。(学部レベルだけに留まらず、慶應大学法科大学院へ合格に導く実績もある。)短期間で人を成長させる為の知見を活かし、教え子の小論文の成績を続々と全国10以内(TOP0,1%以内も存在する)に引き上げる事に成功。12月時点で2つの模試でE判定の生徒を2ヵ月後の本試験で慶應大合格に導く実績もある。

技術習得の専門家として活動する為、英語力の引き上げを得意としており、予備校を1日も利用させずにお金をかけず、短期間で英語の偏差値を70以上にして、帰国子女以上の点数を取らせるなどの実績が多い。慶應大学合格支援実績多数。

自分自身も技術習得の理論を応用した独自の学習法で、数万項目の記憶を頭に作り、慶應大学SFCにダブル合格する。(その手法の一部は自動記憶勉強法として出版)同大学在学中に起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。
より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長について師事を受ける。

ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。

現在東京工業大学大学院博士後期課程在学中。

慶應合格のためのお得情報提供(出る、出た、出そう)ではなく、学力増加の原理と仕組みから根本的に対策を行う活動で奮闘中。

著書

「慶應大学絶対合格法」

「AO入試プレゼンテーション対策と合格法」

「小論文技術習得講義」

「小論文の教科書」

「自動記憶勉強法」

「~なぜ人は情報を集めて失敗するのか?~目標達成論」

「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)

「慶應小論文合格バイブル」

「難関私大対策の急所」(以上共にエール出版社)

「機械的記憶法」(日本実業出版社)

「クラウド知的仕事術」(日本能率協会マネジメントセンター)

「速読暗記勉強法」(日本実業出版社)

「牛山慶應小論文7ステップ対策」

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