慶應義塾大学SFC AO入試対策 第1回
慶應SFCのAO入試対策の要諦は、
「自由にとんがり、この子ならできるかもと思わせること」
はじめに
「慶應クラス」という慶應義塾大学進学専門塾(慶應大学のAO入試対策を含む)を主催している塾長の牛山です。
本日は、受験勉強をほとんどしなくても慶應大学に合格できる入試枠である、慶應SFCの「AO入試対策」の合格の秘訣をご紹介していきます。
慶應SFCのAO入試に対する勘違い
慶應SFCのAO入試で失敗する人は、多くののケースで、「慶應SFCのAO入試に対する情報量の違い」で合否が決まっていると考えているようです。どのAO対策塾でも、「AO対策は一般入試とは違いますのでかなりのしっかりした対策が必要です。」などと説明をするものです。AO入試は、いかにも特別な対策が必要であり、その対策ができない場合には、AO入試で合格できないという印象を予備校は与えがちです。しかし、現実はそうとも限りません。
牛山が書いたAO入試プレゼンテーション対策と合格法を読み、わずか3日で合格の事例
願書提出締め切りのわずか3日前に、私が書いた「AO入試プレゼンテーション対策と合格法」(エール出版社)という本を手に取り、合格した野原さんという子がいます。

写真:慶應義塾大学AO入試合格者 野原さん
野原さんはバンドマンでした。彼の場合、実質的には、慶應SFCにわずか3日の対策で合格したことになります。なぜならば、AO入試という枠があることを、書店で私が書いた本を手に取ったことをきっかけとして知り、この本に書いてある通りに対策を行い、合格したからです。つまり、彼は一般的によくある勘違いである「AO入試に詳しくなければ受からないという常識」に反して、この本の内容を知り、この本に学び、合格したということになります。
「能力×実績」よりも、「情熱×ポテンシャル」
願書提出締め切りのわずか3日前に、私が書いた「AO入試プレゼンテーション対策と合格法」(エール出版社)という本を手に取り、合格した野原さんという子がいます。
過去の実績は確かに、その人物の優秀さを推し量る上での重要な指標と言えます。しかし、過去の実績だけがその人物の能力を決定づけるわけではありません。受験生の能力は、本人が有している情熱や「特定の領域に対するポテンシャル」(例えば、サッカー、野球、ロボット工学、音楽など)で決まります。

図:「AO入試プレゼンテーション対策と合格法」(エール出版社)
カタチだけを真似する皮相的な対策が重要という勘違い
近年、受験生が書いた志望理由書を読んでいると、どこかで見たことがある似たような構成が目立ちます。どの受験生も同じようなことを書いています。そのような受験生に、何を参考にして書いたのかを聞いてみると、「ネット検索して、ブログの記事を参考にして書きました。」などの返事が返ってきます。多くの受験生が、ネット検索をして、「それっぽい対策」の表面的な形だけを真似して、うまくいくことにかけてしまっています。しかし、単に多くの受験生がやっている志望理由書の構成を真似ても、そのような対策では、あまり志望理由書は魅力的にはなりません。
重要なことは、(この子なら目標を達成するかも)と思わせることであり、そのためのトンガリ
慶應SFCは、その他大勢の人と同じような考えを持つ学生を嫌います。また、平均的にいろいろなことができるタイプ(従来の教育で優秀だと思われているタイプ)の優秀な学生を強く求めているわけではありません。この意味では、センター試験で満遍なく点数を取ることができる能力よりも、数学オリンピックで金メダルを勉強せずにとることができるような学生の方が好まれます。天才物理学者のアインシュタインは大学受験に失敗しています。
天才数学者のラマヌジャンは、有名大学に進学していたわけではありません。優秀な人が必ずしも満遍なく勉強ができたわけではありません。AOでは、まんべんなく何かができる事は求められません。AOで求められるのは、あなたの目標を達成する力です。あなたの目標にフォーカスして、(この子なら目標を達成するかもしれない)と思ってもらいましょう。そのための書面になっているかどうかが、書類作成時の最重要ポイントです。この意味で、自由にトンガリを作ろうとしていない、「表面的なカタチ」だけを真似しようとする勉強はAO対策に向いていません。(この人なら目標を達成するかもしれない)と感じてもらえるように、書面を作り、面接の対策を進めましょう。
まとめ
最後に本日のまとめを掲載します。
- AO入試に対する情報量よりも「情報の質」が重要。
- AO入試は短期間の対策でも突破できることがある。
- AO入試の合格は学生の情熱で決まる。
- カタチだけを真似た皮相的な対策は有効とは言えない。
- 重要なことは、この子なら目標を達成するかもしれないと思わせることであり、そのためのトンガリ
プロフィール
-
牛山 恭範(うしやま・やすのり)
- 慶應義塾大学合格請負人
- スキルアップコンサルタント
- 専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
- 株式会社ディジシステム 代表取締役
- ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者
- 慶應大学進学専門塾『慶應クラス』主催者
慶應大学に確実かつ短期間で合格させる慶應義塾大学合格請負人。慶應義塾大学合格の要である、小論文と英語の成績を専門家として引き上げる為、理系を除く全学部への合格支援実績がある。(学部レベルだけに留まらず、慶應大学法科大学院へ合格に導く実績もある。)短期間で人を成長させる為の知見を活かし、教え子の小論文の成績を続々と全国10以内(TOP0,1%以内も存在する)に引き上げる事に成功。12月時点で2つの模試でE判定の生徒を2ヵ月後の本試験で慶應大合格に導く実績もある。
技術習得の専門家として活動する為、英語力の引き上げを得意としており、予備校を1日も利用させずにお金をかけず、短期間で英語の偏差値を70以上にして、帰国子女以上の点数を取らせるなどの実績が多い。慶應大学合格支援実績多数。
自分自身も技術習得の理論を応用した独自の学習法で、数万項目の記憶を頭に作り、慶應大学SFCにダブル合格する。(その手法の一部は自動記憶勉強法として出版)同大学在学中に起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。
より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長について師事を受ける。ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。
現在東京工業大学大学院博士後期課程在学中。
慶應合格のためのお得情報提供(出る、出た、出そう)ではなく、学力増加の原理と仕組みから根本的に対策を行う活動で奮闘中。
著書
- 「慶應大学絶対合格法」
- 「AO入試プレゼンテーション対策と合格法」
- 「小論文技術習得講義」
- 「小論文の教科書」
- 「自動記憶勉強法」
- 「~なぜ人は情報を集めて失敗するのか?~目標達成論」
- 「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)
- 「慶應小論文合格バイブル」
- 「難関私大対策の急所」(以上共にエール出版社)
- 「機械的記憶法」(日本実業出版社)
- 「クラウド知的仕事術」(日本能率協会マネジメントセンター)
- 「速読暗記勉強法」(日本実業出版社)
- 「牛山慶應小論文7ステップ対策」
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