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~勉強しなくても慶應に受かる!?~ 慶應義塾大学法学部FIT入試A方式の対策に関するコツと勘所

慶應義塾大学法学部FIT入試対策 第4回

~勉強しなくても慶應に受かる!?~
慶應義塾大学法学部FIT入試A方式の対策に関するコツと勘所

はじめに

 「慶應クラス」という慶應義塾大学進学専門塾を主催している塾長の牛山です。
 本日は、受験勉強をほとんどしなくても慶應大学に合格できる入試枠である、「FIT入試A方式対策」の秘訣をご紹介していきます。

A方式出願に必要な書類

 A方式出願に必要な書類には以下のようなものがありました。

  1. 志願者調書
  2. 志望理由書
  3. 調査書
  4. 自己推薦書

 この内、志望理由書と自己推薦書については、この「FIT入試対策」のシリーズでご案内してきましたので、それぞれの記事をご覧ください。
~慶應義塾大学法学部FIT入試対策に学ぶ~合否を決める「志望理由書の書き方」(志望理由書)
~慶應義塾大学法学部FIT入試対策に学ぶ~合格しやすい自己推薦書の書き方と勘所(自己推薦書)
本日は、やや分かりにくい志願者調書の書き方についてご説明いたします。

志願者調書のポイント

 志願者調書とは、文字通り、志願者に対する調査内容を記載した文章のことです。調査内容と言っても、ここでは、自分の解釈を問われています。従って完全に客観的な文章を作成するというわけではありません。過去の現象に対する自分なりの解釈を書いていきましょう。ただし、大切なことはあくまでも入試の書類ですから、ただ「単に思ったこと」を書くべきではありません。ここは、多くの受験生が犯してしまいやすい失敗のポイントです。「単に思ったこと」を書くのではなく、大学の教員に対して、自分が人材であることを適切に伝えることができる内容を書く必要があります。
 志願者調書には、「成長」「影響」「関心」「期待」という項目があります。

1)成長という項目に書くべきこと

 この項目については、「中学卒業の時点と比較して今の自分にどのような成長があったか」を書くように、大学側から指示があります。ここに書くべき内容は、文字通りどのような成長があったのかについてですが、着地点となるアピールポイントは、自分の内省力です。内省する力がある人は、大きく成長すると言われています。あなたが今後大きく成長する可能性があることを示しましょう。

2)影響という項目に書くべきこと

 この項目については、「あなたの物の見方に影響を及ぼしたこと」を書きなさいという指示があります。「影響」の項目は、あなたの価値観を見られています。「影響」を通して見られているのは、あなたの問題意識です。問題意識が法学部の学生として望ましい場合、慶應義塾の学生として望ましい場合、評価が高まるでしょう。

3)関心という項目に書くべきこと

 この項目については、「あなたが今もっとも関心を抱いていることは何か」を書きなさいという指示があります。この「関心」を通して見られているのは、今後のあなたの成長です。従って志望理由書に書いた内容と一貫性のある関心事項を書くことも大切です。どのようにあなたが将来的に成長していくのかをイメージできる内容を書きましょう。

4)期待という項目に書くべきこと

 この項目については、「あなたが慶應義塾大学に期待すること」を書きなさいという指示があります。この「期待」を通して見られているのは、マッチングです。期待値が高すぎる場合や、ずれている場合、評価が下がる可能性があります。また学生が大学に期待すべき適切な内容を記載することができるかどうかも見られています。「自分が志望理由書に書いた内容」と「大学で身に着けたいスキルや知識」がずれている場合、評価が下がることが予想されます。

当たり前のことを適切に

 この志願者調書に書くべき内容は、言ってみれば「当たり前のこと」と言うことができます。大学が評価したいのは、能力や人間性です。多くの受験生は、自分の能力が高いことだけを書面に書いてしまいがちです。しかし、大学側は、能力が高くても、問題行動を起こす学生や、将来大学側にとって、望ましい形で活躍する人材ではない人物を入学させたくはありません。そこで、この志願者調書が用意されているという理解が大切でしょう。

適切に成長するイメージと、個性をアピール

 志願者調書では、受験者が適切に成長するイメージが大切です。(この人は成長しそうだ)と感じてもらうことができる内容を目指し、その上で、個性をアピールすると魅力を感じてもらえる書面になるでしょう。

時間をかけない対策がお勧め

 私はFIT入試A方式にはあまり時間をかけないことをお勧めします。その理由は、FIT入試は、誰でも確実に合格できる類の試験ではないからです。特にA方式のディスカッションなどは、「発言する力」「論理的に考察する力」「場をコントロールする適切なリーダーシップの能力」「頭の回転の速さ」などが求められます。それだけではなく、容姿やその他の要因も大きく評価者の心象に影響します。そのため、A方式の入試は「向き不向き」がダイレクトに結果に影響すると言えるでしょう。仮に受験するとしても、一般入試やB方式の対策をメインにしつつ、A方式は文章作成の練習程度に考え、あくまでも小論文の勉強として受験することを私は提案します。慶應大学に絶対に合格するという戦略軸を採用することは、本シリーズの私の記事のコンセプトです。その考え方から言えば、「対策可能性が低い部分」の対策は薄めにし、「対策可能性が高い部分」の対策は厚めにすることが重要です。

慶應大学受験の対策可能性

 対策可能性が高い部分とは、「暗記量や小論文の成績が合否に影響を強く与える部分」です。当塾の小論文指導は実質的に全国1位が3年連続で出ているため、私は小論文で点数を取ることは比較的対策可能性が高いと見ています。誰でもある程度きちんと学ぶことで点数を引き上げることができます。もっとも対策可能性が高いのは「暗記」です。暗記量が増えれば、英語と歴史では点数を稼ぐことができます。この意味で、慶應大学の「法学部」「経済学部」「FITB方式」をメインに対策を進めていくと、手堅く慶應大学合格を狙うことができます。

おわりに

 慶應大学FIT入試は、特別な能力が無ければ合格できないものではありません。また、特段特別な技術が必要なわけではありません。FIT入試は、あなた自身のポテンシャルや、将来活躍する様々なポテンシャルを総合的に評価する入試と言えるでしょう。その意味で、誰にも門戸が開かれていると考えるべきです。慶應受験をトータルに考え、時間をかけすぎない対策を行うことをお勧め致します。

まとめ

 最後に本日のまとめを掲載します。

  • 単に思ったことを書かない。
  • 将来成長しそうな印象を与えるように書く。
  • 問題行動を起こさないような印象を与えることが大切。
  • A方式対策に時間をかけすぎない。

プロフィール

profile_ushiyama

牛山 恭範(うしやま・やすのり)

  • 慶應義塾大学合格請負人
  • スキルアップコンサルタント
  • 専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
  • 株式会社ディジシステム 代表取締役
  • ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者
  • 慶應大学進学専門塾『慶應クラス』主催者

慶應大学に確実かつ短期間で合格させる慶應義塾大学合格請負人。慶應義塾大学合格の要である、小論文と英語の成績を専門家として引き上げる為、理系を除く全学部への合格支援実績がある。(学部レベルだけに留まらず、慶應大学法科大学院へ合格に導く実績もある。)短期間で人を成長させる為の知見を活かし、教え子の小論文の成績を続々と全国10以内(TOP0,1%以内も存在する)に引き上げる事に成功。12月時点で2つの模試でE判定の生徒を2ヵ月後の本試験で慶應大合格に導く実績もある。

技術習得の専門家として活動する為、英語力の引き上げを得意としており、予備校を1日も利用させずにお金をかけず、短期間で英語の偏差値を70以上にして、帰国子女以上の点数を取らせるなどの実績が多い。慶應大学合格支援実績多数。

自分自身も技術習得の理論を応用した独自の学習法で、数万項目の記憶を頭に作り、慶應大学SFCにダブル合格する。(その手法の一部は自動記憶勉強法として出版)同大学在学中に起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。
より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長について師事を受ける。

ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。

現在東京工業大学大学院博士後期課程在学中。

慶應合格のためのお得情報提供(出る、出た、出そう)ではなく、学力増加の原理と仕組みから根本的に対策を行う活動で奮闘中。

著書

「慶應大学絶対合格法」

「AO入試プレゼンテーション対策と合格法」

「小論文技術習得講義」

「小論文の教科書」

「自動記憶勉強法」

「~なぜ人は情報を集めて失敗するのか?~目標達成論」

「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)

「慶應小論文合格バイブル」

「難関私大対策の急所」(以上共にエール出版社)

「機械的記憶法」(日本実業出版社)

「クラウド知的仕事術」(日本能率協会マネジメントセンター)

「速読暗記勉強法」(日本実業出版社)

「牛山慶應小論文7ステップ対策」

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