季刊誌「プレジデントFamily」公認サイト:学校情報や進学情報を始め、教育や子育てに関するさまざまなコンテンツを配信中!

~慶應義塾大学法学部FIT入試対策に学ぶ~合否を決める「志望理由書の書き方」

慶應義塾大学法学部FIT入試対策 第2回

~慶應義塾大学法学部FIT入試対策に学ぶ~
合否を決める「志望理由書の書き方」

はじめに

 「慶應クラス」という慶應義塾大学進学専門塾を主催している塾長の牛山です。
 本日は、合格しやすい志望理由書の書き方について、ご紹介していきます。ここでご紹介するのは、慶應大学に限らず、高校入試から大学院入試まで、幅広く参考にしていただくことができる志望理由書の書き方です。

志望理由書で9割決まる

 推薦入試系の受験は志望理由書で9割決まります。慶應大学のFIT入試(B方式)も同様です。その理由は、大きく二つあります。一つ目の理由は、志望理由は、面接に大きな影響を与えることです。推薦入試系の受験では、書類審査と面接で合否が決まることが少なくありません。この二つの評価ポイント(書類審査と面接)に関して、「受験生が書いた志望理由」は点数に大きく影響します。二つ目の理由は、志望理由が与える心象の大きさです。どのような志望理由を持っているかは、受験生に対する心象を左右します。心象は点数に大きな影響を与えます。そのため、受験の合否は志望理由書で決まると言っても過言ではありません。

合格しやすい志望理由書の構成

 合格しやすい志望理由書の構成は以下のようなものです。

 この構成で書くと、「単に志望理由を書くだけの書面」に比べて、相対的に社会性、信頼性、熱意の度合い、将来設計能力、理由の妥当性などを高く評価してもらいやすくなります。多くの受験生は、自分がどうしたいのかだけを書いてしまいがちです。「〇〇を学びたい」、「将来〇〇をしたい」という具合に、自分の欲求をベースに書いた場合、「自分の欲求がこうなので、受からせてください。」という社会性に欠けた論調になってしまいがちです。上記のオススメした構成で書けば、このような失敗を避けやすくなります。

テーマの選定で合否が決まる

 推薦入試や、慶應義塾大学のFIT入試では、自分の将来構想をどのようなテーマにするのかで合否が決まるところがあります。もちろん、看護学校を受験するというような場合や、看護学部を受験する場合に求められる志望理由書の場合は、将来の仕事は看護師に限定されるため、将来構想はほぼ決まっていると言えます。しかし、社会背景については、この限りではありません。看護学部の受験であれば、現代医療の問題点や「世の中の移り変わり」について、どのような問題意識を持っているのかを書く必要があります。同様に、法学部の入試でも、現代社会の問題点について言及することで、自分の問題意識を浮き彫りにする必要があります。
 例えば、ある「将来裁判官になりたいと述べた学生」が、冤罪事件の増加について書き、合格した事例があります。また、ある「地方で弁護士活動を行いたい」と述べた学生は、地方の弁護士の少なさに言及して合格しています。このように、何をテーマに志望理由を書くかは非常に重要なポイントです。

映画に興味があるのに慶應法学部合格

 数年前のことですが、当塾の生徒をサポートした時、ある生徒が、「映画に興味があるので、関連したことを述べたい。」と私に相談してきました。映画に興味があると書いてしまえば、「映像関連の大学に進学してください。」と大学側に言われてしまうでしょう。そこで、私は彼に知恵を貸し、「メディア政策について書いてはどうですか。」とアドバイスを行いました。この場合、中国が行っているプロパガンダ政策や、韓国が行っているメディア政策に言及し、「国際社会における我が国の国際的プレゼンスが低下しているという社会問題」を浮き彫りにすることができます。その上で、「将来は官庁で働き、我が国のメディア政策を推進する立法に携わりたい。」と述べれば、話がつながります。このように書き直すことで、この生徒は慶應大学法学部にFIT入試で合格しました。FIT入試のサポートをお願いする際には、このように知恵を貸してくれる人にお願いをすることが大切です。

志望理由書執筆の進め方(相談方法)

 ある東大の教授は、「若い時には、やるべきことが決まっていないのは当たり前である。」と述べています。若い学生が、将来何をやろうか迷うのは、当然でしょう。ですから、志望理由書の執筆は、「将来のことをいろいろと考えてみるよいきっかけ」になると私は考えています。
 そこで、私がお勧めする志望理由書準備のとっかかり(最初にすること)は、テーマ(将来何をやるのか、志望理由書の切り口は何にするのかに関するテーマ)のリストアップです。
 当塾では、学生が、がんばって5個か、10個程度のテーマを考え、私に連絡してもらう体制を取っています。その上で、私からアドバイスを含めたフィードバックを行い、テーマを決めてもらっています。テーマの選定が済んだ後は、オンラインで授業を受けてもらい、その授業を参考に、文章を書いてもらいます。そして、文章をオンラインで提出し、添削を受け、返却された内容を参考にしつつ、再度書き直しを行い、再提出します。あとはこの再提出の繰り返しです。イメージしやすくするために、図を掲載します。

 このように、オンラインで完結する仕組みを用意すれば、時間をあまりかけることなく、上質な志望理由書を書き上げることができます。志望理由書を添削してくれる塾を探す時には、参考にしてみるといいでしょう。

おわりに

 私は自分自身も大学院修士課程や博士課程で志望理由書を書いてきました。私立大学も、国立大学も、原則として大切なことは同じです。
本日ご紹介した志望理由書の書き方を守り、良い内容に仕上げれば、お子様も良い志望理由書を書くことができるでしょう。

まとめ

 最後に本日のまとめを掲載します。

  • 志望理由書で受験は9割決まる。
  • 志望理由書の内容について、面接ではチェックが行われる。
  • 志望理由書の内容次第で心象が決まる。
  • 社会背景→原体験→将来構想→学校のリソースへの言及→決意表明の順番で書く。
  • 志望理由書はテーマの選定が大切。
  • 志望理由書は必ず誰かに見てもらうことが大切。

プロフィール

profile_ushiyama

牛山 恭範(うしやま・やすのり)

  • 慶應義塾大学合格請負人
  • スキルアップコンサルタント
  • 専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
  • 株式会社ディジシステム 代表取締役
  • ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者
  • 慶應大学進学専門塾『慶應クラス』主催者

慶應大学に確実かつ短期間で合格させる慶應義塾大学合格請負人。慶應義塾大学合格の要である、小論文と英語の成績を専門家として引き上げる為、理系を除く全学部への合格支援実績がある。(学部レベルだけに留まらず、慶應大学法科大学院へ合格に導く実績もある。)短期間で人を成長させる為の知見を活かし、教え子の小論文の成績を続々と全国10以内(TOP0,1%以内も存在する)に引き上げる事に成功。12月時点で2つの模試でE判定の生徒を2ヵ月後の本試験で慶應大合格に導く実績もある。

技術習得の専門家として活動する為、英語力の引き上げを得意としており、予備校を1日も利用させずにお金をかけず、短期間で英語の偏差値を70以上にして、帰国子女以上の点数を取らせるなどの実績が多い。慶應大学合格支援実績多数。

自分自身も技術習得の理論を応用した独自の学習法で、数万項目の記憶を頭に作り、慶應大学SFCにダブル合格する。(その手法の一部は自動記憶勉強法として出版)同大学在学中に起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。
より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長について師事を受ける。

ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。

現在東京工業大学大学院博士後期課程在学中。

慶應合格のためのお得情報提供(出る、出た、出そう)ではなく、学力増加の原理と仕組みから根本的に対策を行う活動で奮闘中。

著書

「慶應大学絶対合格法」

「AO入試プレゼンテーション対策と合格法」

「小論文技術習得講義」

「小論文の教科書」

「自動記憶勉強法」

「~なぜ人は情報を集めて失敗するのか?~目標達成論」

「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)

「慶應小論文合格バイブル」

「難関私大対策の急所」(以上共にエール出版社)

「機械的記憶法」(日本実業出版社)

「クラウド知的仕事術」(日本能率協会マネジメントセンター)

「速読暗記勉強法」(日本実業出版社)

「牛山慶應小論文7ステップ対策」

第1回 「従来の教育法では慶應に益々合格しにくくなる」はこちら

第2回 「慶應大学合格に必要な要素と中核」はこちら

第3回 「慶應大学合格に有効な受験対策(前編)」はこちら

第4回 「慶應大学合格に有効な受験対策(後編)」はこちら

第5回 「慶應小論文対策で失敗しないための根本的対策」はこちら

第6回 「信頼関係と素直な心で慶應受験に強くなる」はこちら

スピンオフ第1回 「今からでも時間がなくても国立大学、慶應大学に我が子を合格させる方法」はこちら

スピンオフ第2回<前編> 「逆転合格を可能にする慶應SFC小論文対策<前編>」はこちら

スピンオフ第3回<後編> 「逆転合格を可能にする慶應SFC小論文対策<後編>」はこちら

スピンオフ 「我が子を慶應大学に合格させる英語教育法」はこちら

スピンオフ 「志望校に合格しやすい「小論文添削サービス」選びの注意点」はこちら

スピンオフ 「指導品質を高める「業界初の100%オンライン小論文添削システム」はこちら

スピンオフ 「慶應SFCの小論文対策4つの秘訣合格法」はこちら

スピンオフ 「目標を達成する目標達成手帳のススメ」はこちら

スピンオフ 「医学部と看護学部の受験を成功させる小論文対策」はこちら

スピンオフ 「全国1位連続輩出講師が教える「小論文の型」と、慶應小論文対策のオススメ参考書」はこちら

慶應義塾大学法学部FIT入試対策 第1回 「~勉強しなくても受かる!?~慶應義塾大学法学部FIT入試対策のコツと勘所」はこちら

慶應義塾大学法学部FIT入試対策 第3回 「~慶應義塾大学法学部FIT入試対策に学ぶ~合格しやすい自己推薦書の書き方と勘所」はこちら

早稲田アカデミー