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目標を達成する目標達成手帳のススメ

はじめに

「慶應クラス」という慶應義塾大学進学専門塾を主催している塾長の牛山です。
 本日は、『目標を達成する目標達成手帳のススメ』と題しまして、お子様の勉強をはかどらせる秘訣をご紹介していきます。

目標達成手帳とは何か

 「目標達成手帳」とは、私が考案した目標を達成するための専用手帳です。お子様がなかなか勉強せずにお困りの方はいらっしゃらないでしょうか。あるいは、どうも要領が良くなく、勉強しても成果につながりにくいとお感じの方もいらっしゃると思います。この「目標達成手帳」は、このようなお悩みを解決するためのものです。

写真:「目標達成手帳」

 上記の手帳は、「私が運営する塾」で配布しているものですが、この手帳を使わずとも、あまり費用をかけずに似たような手帳を作ることは可能です。
 当塾では、入塾後に「モチベーションが上がってきました」というご連絡を頻繁に頂きます。当塾では「モチベーションを引き上げるための授業」を用意し、生徒のやる気を引き上げる体制作りをしています。また、当塾は、書き込み式の手帳や日誌を生徒に毎月送り、生徒の自己管理能力を高めています。
 もちろん、このような処置をすれば、誰でもすぐにやる気が爆発するわけではありません。しかし、多くの人は、一定程度やる気が改善し、一日中勉強できるように変わっていきます。

なぜ目標達成手帳を使用すると、モチベーションが高まるのか

 目標を設定すると、一般的にやる気が高まります。また、「中間目標」を設定すれば、さらにやる気は高まります。加えて、その中間目標を自分が達成していることが分かれば、さらにやる気は高まります。この「目標達成手帳」は、学習者が目標を設定し、管理や分析をすることで、やる気が高まるように作られています。子供の頃、ラジオ体操に参加すると、シールやはんこをもらい、そのシールやはんこがやる気になった人はたくさんいます。大人もこの原則は変わりません。
 このように、達成経験をたくさん積んでいくことで、「自分にもできる」という自己肯定感が高まり、やる気は益々高まっていきます。そのためには、小さな達成目標を作る必要があります。

目標達成手帳の工夫

 目標達成手帳は、夢を大きく育てていくためのツールです。大きな目標は細分化することで、達成可能性を高めることができます。大きな目標は、必ず小さな目標の積み重ねで達成されます。
この 「目標達成手帳」は、学術の管理会計の手法と心理学を活用した作りになっています。管理会計の分野では、目標を達成するための重要指標をコントロールすることで、成果を出すというバランスト・スコアカード(以下BSC)の理論が有名です。このBSCの手法は、ハーバード大学の教授であるキャプランとコンサルティング会社の代表であるノートンによって開発されました。そして、瞬く間に世界に広まり、今では大企業や病院などの組織を中心にこのバランスト・スコアカードの手法が広く活用されるようになっています。
 このBSCの理論では、目標を達成するための、中間目標をKPI(重要業績評価指標)などと呼びます。KPIはあくまでもBSCの理論の一部に過ぎませんが、このKPIがうまく達成されていれば、ほぼ必ず最終的な目標は達成されると考えるやり方がBSCの理論と考えてもいいでしょう。
 従って、大切なことは、この重要業績指標である中間目標を割り出すことと、その中間目標を管理することと言えます。このように、目標を管理し、効果的に目標達成する仕組みを、キャプランとノートンは、飛行機のコクピットのようなものと述べています。

 飛行機のパイロットは、コクピットの計器を見て、どこに問題があるのかを瞬時に判断することができます。この時の正確な判断と同じように、私達の生活と、目標達成状況についても、問題の状況を確認できるアイテムがあれば、目標を達成しやすくなります。

自分の行動の記録を取り、生活改善を通して
慶應4学部合格、会計士試験合格

 当塾で使用している「日誌」やここでご紹介している「目標達成手帳」を使って、大きく学習成果を向上させた事例はたくさんあります。以下の写真は、慶應大学に4学部合格し、その後、慶應大学経済学部に在学中に公認会計士試験に合格した辻本さんがずっと記録していた日誌です。この日誌は、目標達成手帳の試作品です。当塾は、当時毎月塾の生徒さんにこの日誌を1冊配布していました。

写真:辻本さんが大学受験中から、会計士試験合格まで書き続けた日誌


この日誌のメリットは以下の3点です。

【目標達成手帳や日誌のメリット】

  1. 計画を立てることで、頭が整理されて、やる気が上がる。
  2. 自分の生活に関する問題点を把握できる。
  3. 問題点が見つかるので、効果的な解決策を考案しやすい。

目標達成手帳の中身

 目標達成手帳には、「年間計画シート」、「月間計画シート」、「日別の行動計画シート」、「チェックリスト」などが入っています。その他、行動を改善していくために、3日程度おきに、今までの生活を改善するための振り返り用シートが入っています。この目標達成手帳は、この手帳を司令塔として、毎日を送っていれば、自然と目標を達成しやすくなるように工夫されています。
 一般的には、年間計画と月間計画だけが作られがちです。しかし、多くの人は、年間計画や月間計画をうまく活用できません。その理由は、途中でほとんどの人が計画通りにいかなくなってしまうためです。また、一般的によく作られる学習計画は、うまく機能しないことが少なくありません。その理由は、大きく2つあります。第一の理由は、一人ひとりのやる気が無視されていることです。第二の理由は、目標達成に必要な「重要な学習スキル」や、「状況の判断能力」などの、様々なギャップを埋めることができないためです。
 このような問題を解決するためには、一ヶ月単位で学習を見直すと同時に、中間目標を学習対象以外に広げることが有効な対策になります。
 例えば、「目標達成手帳」には、以下のようなシートがあります。

 このシートは、毎日繰り返すルーチンメニューを発掘するためのシートです。ここで発掘したルーチンメニューを次のシートで管理します。

 一番上にチェック項目を書き込み、毎日チェックし、行動にもれが無いようにします。このように「目標達成手帳」には、目標達成のための重要行動を指標化し、定量的に学習者が各種指標をチェックし、定量的な対策案を立案し、分析・管理することで、確実に目標を達成していくための工夫が散りばめられています。
 次にご紹介するシートは、「一週間自己分析シート」です。

 このシートは、過去一週間を振り返り、一週間の問題点を把握するためのものです。この他にこの手帳には、「約3日おきに振り返るシート」も収められています。
 日々の行動は、以下のデイリーシートで管理します。

 このシートは、日々の学習を記録するシートです。行動を記録することで、毎日どのような問題があり、どうすれば、改善できるのかを分析することが可能です。

PDCAサイクルを高速で回し生活に革命的変化を起こす

 ここまでにご紹介した各シートは、行動修正に用います。行動修正に関する有名な理論として、PDCAサイクルの理論があります。PDCAとは、ウォルター・シューハート、エドワーズ・デミングらが提唱した品質管理の手法です。PLAN(計画)⇒DO(実行)⇒CHECK(評価)⇒ACT(改善)の頭文字を取り、PDCAと呼ばれています。
 PDCAを知っている人はたくさんいますが、生活に仕組みとして取り入れている人はあまりいません。その理由はやや面倒であることと言えるでしょう。
 この目標達成手帳は、毎日記録していくだけで、このPDCAサイクルを回していくことが可能です。この手帳には、約3日おきに、改善のための分析シートが挿入されているため、この手帳をつけていくと、行動がどんどん修正されていきます。
 この手帳は、生活を大きく改善することを目的とした手帳です。

100円ショップの手帳で作る目標達成手帳の作り方

 ここまででご紹介した目標達成手帳を、費用をかけずに作ることも可能です。ここまででご紹介した各シートをシステム手帳に書き込めば、同じようなことができます。
 新しい年を迎え、新たな目標を達成したい方、お子様の学習力を伸ばしたい方は、ぜひお試しください。

まとめ

 最後に本日のまとめを掲載します。

  1. 大きな目標は、細分化することで達成可能性が高まる。
  2. 中間目標を設定することでやる気が高まる。
  3. 小さな目標を達成することで自己肯定感が高まる。
  4. 中間目標の達成状況を指標化し、管理する。
  5. 定量的に指標を評価し、定量的な目標を立て、実行する。
  6. 目標行動を評価する仕組みを作る。
  7. 定期的に自己分析し、高速でPDCAを回す。

プロフィール

profile_ushiyama

牛山 恭範(うしやま・やすのり)

  • 慶應義塾大学合格請負人
  • スキルアップコンサルタント
  • 専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
  • 株式会社ディジシステム 代表取締役
  • ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者
  • 慶應大学進学専門塾『慶應クラス』主催者

慶應大学に確実かつ短期間で合格させる慶應義塾大学合格請負人。慶應義塾大学合格の要である、小論文と英語の成績を専門家として引き上げる為、理系を除く全学部への合格支援実績がある。(学部レベルだけに留まらず、慶應大学法科大学院へ合格に導く実績もある。)短期間で人を成長させる為の知見を活かし、教え子の小論文の成績を続々と全国10以内(TOP0,1%以内も存在する)に引き上げる事に成功。12月時点で2つの模試でE判定の生徒を2ヵ月後の本試験で慶應大合格に導く実績もある。

技術習得の専門家として活動する為、英語力の引き上げを得意としており、予備校を1日も利用させずにお金をかけず、短期間で英語の偏差値を70以上にして、帰国子女以上の点数を取らせるなどの実績が多い。慶應大学合格支援実績多数。

自分自身も技術習得の理論を応用した独自の学習法で、数万項目の記憶を頭に作り、慶應大学SFCにダブル合格する。(その手法の一部は自動記憶勉強法として出版)同大学在学中に起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。
より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長について師事を受ける。

ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。

慶應合格のためのお得情報提供(出る、出た、出そう)ではなく、学力増加の原理と仕組みから根本的に対策を行う活動で奮闘中。

著書

「慶應大学絶対合格法」

「AO入試プレゼンテーション対策と合格法」

「小論文技術習得講義」

「小論文の教科書」

「自動記憶勉強法」

「~なぜ人は情報を集めて失敗するのか?~目標達成論」

「勉強法最強化PROJECT」(弁護士・医師との共著)

「慶應小論文合格バイブル」

「難関私大対策の急所」(以上共にエール出版社)

「機械的記憶法」(日本実業出版社)

「クラウド知的仕事術」(日本能率協会マネジメントセンター)

「速読暗記勉強法」(日本実業出版社)

「牛山慶應小論文7ステップ対策」

第1回 「従来の教育法では慶應に益々合格しにくくなる」はこちら

第2回 「慶應大学合格に必要な要素と中核」はこちら

第3回 「慶應大学合格に有効な受験対策(前編)」はこちら

第4回 「慶應大学合格に有効な受験対策(後編)」はこちら

第5回 「慶應小論文対策で失敗しないための根本的対策」はこちら

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スピンオフ第1回 「今からでも時間がなくても国立大学、慶應大学に我が子を合格させる方法」はこちら

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